2000年代を代表してると思う洋画をまず20本選んでみた
英カルチャーサイト選出「2000年代を代表する映画25本」 : 映画ニュース - 映画.com をうけて。
映画のタイトルを選出するとみんないろいろ言いたくなるようで。でググってみたら2000年代のベスト50とかベスト100とか選出している記事がいっぱいありました。その記事に対するコメントも。
その辺りを総合してできるだけ客観的に日本人的に、2000年代を代表していそうな洋画を20作品選んでみましたよ。ちょっと映画を借りてこようかと思うけど何を選んだらいいのか分かんない、というような人の参考にでもなればなによりです。
2000年代を代表する文句無しの5作
『あの頃ペニーレインと』(2000)
『桐島、部活やめるってよ』(amazon) も流行ったし、去年『ウォールフラワー』(amazon) なんかも人気あったし、少年が現実と折り合いをつけていく話って好きだよね、みんな。
『シティ・オブ・ゴッド』(2003)
アフリカの少年兵作品『ジョニー・マッド・ドッグ』(amazon) など、その後いろいろな作品が発表されましたが、それなりの都市での少年たちのサバイバルな日常はインパクトがありました。
『ディパーテッド』(2006)
多くの日本の映画好きは『インファナル・アフェア』(amazon) を先に観てしまっているからかあまり印象がよくないようで。でも先にこっち観てたら良いと思ったんじゃね? きっと。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
アメリカ人って生き方がキリスト教とホント不可分なんだなぁと思いました。こういう作品を退屈だと思う人は、もう少し他人の考え方を受け入れる努力をするといいと思ったりも。
『ダークナイト』(2008)
ヒーローとかヴィランとかもうどうでもよくなってしまったヒーロー物。タイトルから”バットマン”の文字も消えてしまいました。
シネコンでも上映したしとりあえず観とくといい5作
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001, 2002, 2003)
やっぱハリウッドすげーな、と思いまくった作品でした。こういうのは素直に楽しんだほうがいいよね。『ホビット』(amazon) より後の時代の物語ですが、先に観ておくとより楽しく観られると思います。
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『キル・ビル』2部作(2003, 2004)
タランティーノ監督作で日本が舞台になったから、ということ以外で日本で受けた理由はさっぱり分からないけど、1作目の評価は世界でもよさ気なのでなにより。
『Mr.インクレディブル』(2004)
ディズニー、ピクサーは安定して楽しめる作品を作り続けているのが素晴らしいですね。自分は意外だったんですけど、『レミーのおいしいレストラン』(amazon) もけっこう評価が高いようです。
『トゥモロー・ワールド』(2006)
原題は『Children of Men』で、原作小説の邦題も『人類の子供たち』(amazon) なのになんでこんな邦題になったのか不思議。1カットの長回しに見える演出が効果的に印象的な作品でした。
『ノーカントリー』(2007)
ターミネーターが生身の人間になるだけでこんなにわけがわかんなくなっちゃうのかという不思議な感覚の作品。 そういえばハビエル・バルデムが新ターミネーターを演じるとかいう噂が当時ありましたね。
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映画鑑賞が趣味というなら当然観ているであろう5作
『マルホランド・ドライブ』(2001)
こういう作品がベストにあがってしまうから、シネフィルとか面倒臭そう、って感じになるのかも。みんな分からんもんは正直に分からんって言うといいと思う。
『28日後…』(2002)
別バージョンのエンディングを映画館で公開したけど、ああいうの止めて欲しいなと思いました。ところで『バイロケーション』を劇場で2種類観たヒトいるの?
『エターナル・サンシャイン』(2004)
『シティ・オブ・ゴッド』と並んで最も海外で評判のいい作品のようでした。派手さはないけど、こういう作品をみんなに観てほしいなぁ。
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『ブロークバック・マウンテン』(2005)
同性になるだけで恋愛への印象ががらっと変わってしまうのが興味深いです。主演のひとりがヒース・レジャーでしたね、そういえば。
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『パンズ・ラビリンス』(2006)
『パシフィック・リム』(amazon) で大人気、ギレルモ・デル・トロ監督のダーク・ファンタジー。この作品で思い出すのは”手の目”だったりしますが。
この辺りも観ていると映画好きっぽい5作
『アメリカン・サイコ』(2000)
どんな作品だったかなぁ、と思い巡らせていたわけですが、あぁあの名刺合戦のやつでだったなと。あれは楽しいシーンだった。
『メメント』(2000)
時系列を逆から語る、というワンアイデアでこんなに楽しい作品になるのがステキ。ミステリっぽいけど頭を使う必要が無い作品って受けが良さそうですよね。
『ドニー・ダーコ』(2001)
これも、分かったとか分かるわけがないとか言いたくなる類の作品。映画で頭を使いたくない人には向きませんね。実は内容をあまり覚えてないんですが。
『イカとクジラ』(2005)
音楽にあまり興味がないんだけど、たまたまピンクフロイドの『Hey You』は知っていたので、なんだか得をした気分になった作品。知識があれば物語はより楽しくなると感じました。
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)
なにかコメディを入れときたかったこともあって選んでみました。こういうおバカな作品が映画館でフツーに公開される世界でありつづけてほしいです。
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ということで
異論はもちろんあると思いますけど、それとなくバランスも考えて選んでみたものです。コメディは日本だとそもそも劇場公開されずにDVDスルーの作品が多いようで、『俺たちニュースキャスター』(amazon) を観てないんだよなぁ。あと、海外で評価が高いけど、日本ではソフト化もしていない作品が案外あったのも驚きました。
他にもまだ20作品くらい選んでみた作品がありますので、次くらいのエントリで紹介しようかなと思います。
続きを書きました→ 2000年代を代表してると思う映画をもう20本選んでみた - ふかんしたい