2000年代を代表してると思う映画をもう20本選んでみた
前回のエントリはこちら→ 2000年代を代表してると思う洋画をまず20本選んでみた - ふかんしたい
前回のエントリでは主にアメリカ映画で固めてみたので、元記事とあまり変わらない無難な作品が並んでいましたけど、今回はそれ以外の2000年代を代表する作品ということで、少し目新しい作品が並ぶかも。
あと作品に対するコメントは主観的ですが、作品の選出はできるだけ一般的というか世界的な評価を気にしています。いちおう。良い作品に出会えるキッカケになれば嬉しいです。
世界的に評価されているハリウッド映画ではない10作
『アメリ』(2001、フランス)
いかにも映画といった感じの可愛らしい映像にあふれた作品で、日本でもけっこう話題になった記憶が。世界を旅するドワーフ人形のエピソードが好きです。
『天国の口、終りの楽園。』(2001、メキシコ)
昨年末に登場し話題をさらった『ゼロ・グラビティ』(amazon) のアルフォンソ・キュアロン監督作。CSで放送されてたのを録画した覚えはあるんだけど内容をさっぱり思い出せないので、観ずに消しちゃったのかも。
『モンスーン・ウェディング』(2001、インド・アメリカ・フランス他)
これは確実に観てない作品でございます。そういえば1990年代半ばに『ムトゥ 踊るマハラジャ』(amazon) が話題になって、2000年代を終えて『ロボット』(amazon) が話題になったわけだけど、なんで2000年代の日本はインド映画が下火になったんだろう?
『トーク・トゥ・ハー』(2002、スペイン)
男に対する先入観で観方が変わってくるかもしれない作品。 愛する、という感情ははそもそも異常な感情なんでしょうかね。
『グッバイ、レーニン!』(2003、ドイツ)
ベルリンの壁崩壊の時期の東ドイツを舞台にした母子の物語。切なくもあたたかい内容をユーモラスに描いているのがツボです。主演のダニエル・ブリュールは最近の『ラッシュ/プライドと友情』でニキ・ラウダを演じています。
『ドッグヴィル』(2003、デンマーク)
床に引かれた白線と最低限のセットで村を見立て、お芝居の舞台のような世界でのひとりの女性のカタルシス。ビックリしたし好きな作品です。『マンダレイ』(amazon) に続く3作目も作ってくんないかなぁ。
『オールド・ボーイ』(2003、韓国)
原作が日本のマンガということでも話題になった、韓国映画らしく痛々しい描写にあふれる作品。復讐三部作では『親切なクムジャさん』(amazon) の方が個人的には好みですが。ハリウッドのリメイク作が日本では今年の6月に公開予定。
『ある子供』(2005、ベルギー・フランス)
これは観たという記憶はあるんだけど、内容をさっぱり覚えてない。あらすじ読んだらなんとなく思い出した気もするけども。どうしようもない人物や状況をリアルタッチに淡々と描くと評価されるという状況はあるな、と。
『隠された記憶』(2005、フランス・オーストリア・ドイツ他)
これも観た記憶はあるけど内容が出てこなかった作品。こちらはあらすじを読んだらけっこう思い出しましたが。パルム・ドールをとったミヒャエル・ハネケ監督作の2作品よりも分かりやすいと思いましたが、技巧的なのでやっぱ分かりにくいかも。
『4ヶ月、3週と2日』(2007、ルーマニア)
妊娠中絶が違法行為とされていたルーマニアを舞台にした二人の女子大生の物語。やっぱこういう作品が高評価なんだな、と納得のパルム・ドール受賞作。その時代や場所で振り回される人間たちをリアリティをもって描いたような感じのね。
日本では2000年代を代表するかなと思う5作(+1作)
『千と千尋の神隠し』(2001)
みんな大好きジブリアニメ。これは世界的にも評価されている作品ですが、邦画ではこの作品しか話題にあがってなかったように見えました。世界的に見ると近年の日本映画なんかそんなもんなんですね。
『ホテル・ルワンダ』(2004)
署名運動がきっかけで日本公開が決まった作品でしたね。海外での評価も高かったし、俳優も揃ってるのに日本では上映されない事情ってものが存在するのを知った作品です。
『ソウ』(2004)
日本において設定の甘い雑なソリッドシチュエーションスリラーを量産させるきっかけとなった作品としてあげておきたいです。この作品は巧いと思うんですが。とここまで記事をかいて『es』(amazon) の存在を思い出しました。2002年の作品だ、忘れてたなぁ。
『太陽』(2005)
ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督による第二次世界大戦終戦頃の昭和天皇を描いた作品。日本で上映できるの? みたいな話題にもなりましたね。監督は20世紀の指導者としてヒトラーやレーニンと並べているのも興味深いところ。
『ザ・コーヴ』(2009)
最近でも調査捕鯨が違法だと話題になってますが、これは日本のイルカ漁のドキュメンタリ。ドキュメンタリは選ばないようにしてたんですけどね、話題作といえば話題作だったなあと思えるものが多いし、日本未公開作品も多かったので。まぁでもあげておかないといけない作品のような気がしまして。いろいろ話題になりましたしね。
『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009)
なんか2000年代を代表する作品、というくくりだと選ばざるを得ないような気になってしまう作品。まぁ言うほどヒドくもない気もするんですけど、『ドラゴンボール』だからなぁ、やっぱヒドいか。
2000年代を代表するであろうみんなが知ってる5作
『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)
原作も世界的に大ヒットですからね。2000年代を代表すると言ってもいいんじゃないかなと。アルフォンソ・キュアロンが監督した3作目、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(amazon) が最も評価されている感じです。あのハーマイオニーを生み出しただけでも評価できますけども。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)
作品を超えて登場人物が有名になったのはこのジャック・スパロウくらいじゃないかなと。全編通して安心して楽しい作品ではあります。それにユーモア満載のファミリー向けアクション作品って近年は案外無い気がしますね。
『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)
『007/スカイフォール』(amazon) まで来たので007の復活も良かったかなと。しかしユーモアが許されない時代になってきたんだな、とも感じた作品でした。『007/ダイ・アナザー・デイ』(amazon) も2000年代の作品ではありますが。
『アイアンマン』(2008)
『アベンジャーズ』(amazon) へ続くマーヴル・クロスオーバーの第1作。ヒーロー物として対照的でもあり似てもいる『ダークナイト』(amazon) が同年公開だったのもタイミング的にバッチリでしたね。
『アバター』(2009)
良し悪しはともかく興行としての映画作品として外せないタイトルでしょう。目論見通り3D上映館が一気に広がりましたし。
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ということで
前回のエントリと合わせて2000年代を代表しそうな40作品を選んでみました。悩んだ上で外した作品もありますし、見落としている作品もあるとは思いますが、ひとまずこんなところでご容赦を。
なんでこの作品を選んでないんだにわかが、とか思った方はその作品を教えてくれると嬉しいです。